年末のサプライズ観光

ご縁を繋いでいただきありがとうございます。flower circle マザーズツリーです。

子どもも冬休みに入り、主人も珍しく土曜日がお休みだったので、愛知県犬山市にある、開村50周年の博物館 明治村に行ってきました。
年末という時期もあってか、ほど良い込み具合でゆっくりと観光出来ました。
明治村は、中学か高校生の頃でしょうか、父が歴史の勉強のためと、全く興味がない私を連れ、親子三人で訪れた事があります。
しかし、当時の記憶では、広い敷地を歩くだけでつまらない・・・という感想しかありませんでしたが、年を重ね、今度は自分の子どもを連れて親子三人で改めて訪れてみると、とても新鮮で、子ども以上に私の方が楽しみながら、ノスタルジーな気持ちに浸る事ができました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA入口で最初に迎えてくれるのは石炭で走る蒸気機関車!
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
お花繋がりで見てみると、咲き終わりの頃でしたが、仲良く並んだ寒椿・・・
OLYMPUS DIGITAL CAMERAたわわに実った小さな小さな柿の実・・・
OLYMPUS DIGITAL CAMERAステンドグラスのお花も・・・聖ザビエル天主堂の薔薇窓

我が家の旅行は、いつも無計画の行き当たりばったりなんですが、今回もまた、閉園後、ガソリンスタンドに寄ってから帰ろうとしていた車中、私の母校の大学が近いとわかった主人は、行ってみよう!と急に言いだし、通り道だった犬山城の外観を眺め、一時間半かけて私の記憶とナビを頼りに車を走らせるサプライズ観光となりました。辺りは真っ暗になり、帰り道とは逆方向を走らせてしまっている申し訳なさと、期待で興奮するドキドキ感が入り混じりながら、私は、夢の中の出来事のような時間を暫くの間楽しんでいました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA午後4時30分で閉門との事でしたが、管理の方に教えていただいたビューポイントからライトアップした犬山城を撮影できました!

当時、岐阜市内は赤い小さなワンマンカーの路面電車が往来しており、ちんちん・・・という電車の音を思い出すと、当時の情景が蘇ってきました。子どもにも早くその様子を見せてあげたいと勇んでいましたら、元線路だった場所はガードレールで囲われており、どこを探しても線路や電車は見当たりません。
帰って来てから調べてみると、私が大学を卒業して徐々に路線が廃止され、通学で乗車していた路線も2005年に全面廃線となっていました。
自分の年齢で昔を語るなんてまだまだ先の話・・・と思っていましたが、『路面電車なんか走っている筈がないよ・・・』と、子どもからは信じてもらえず、何だか“うらしま太朗”になった気持ちで寂しくなってしまいました。
廃止の理由はモータリゼーション(車社会)との共存の難しさだったようです。
確かに、道路の中央に停留駅が設けられていて、車に注意しながら道路を横断しなければならない危険性や、車と電車が接触しそうになったり、双方譲り合いながらの運行は常に避けられない状況でした。
・・・ですが、私の知っている岐阜市内は、車、バス、路面電車が各方面に走っていて、街中とても賑やかで、活気溢れる雰囲気は、信州とはまた違う魅力が満載の地でした。松本市内にもかつて路面電車が往来していたと聞きましたが、つくづく、『時代なのかなぁ・・・』と、一気に興奮から空虚感でいっぱいになってしまいました。
唯一、大学周辺はそれ程変わっていなかった事が救いで、大学入試に父と二人で行った頃の思い出や、卒業式に親子三人で記念撮影をした正面玄関、学友と寮から通った大学生活など、記憶の彼方にいつの間にかしまい込んでいた思い出も、その地に行かなければ蘇る事はありませんでした。今では、その頃の思い出を父と一緒に語り合う事は出来ませんが、サプライズ観光を決行してくれた主人に感謝しつつ、あの頃の大切な思い出として記憶の中に留めておこうと思います。
みなさんも、思い出の地を訪ねてノスタルジックな気持ちに浸ってみませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です